新潟でバレンタインデーを素敵に過ごす方法
●自分用にバレンタインデーのチョコレートケーキ
今年もまた、バレンタインの季節がやってくる。
このシーズンだけは、仕事で他からお呼びがかかっても、できるだけ新潟市に滞在することに決めている。
なぜなら、英国紅茶サロン「メイフェア」がバレンタインデーの季節だけに提供する限定のチョコレートケーキを食べ損ねたら“大損”だから。
万が一にも、バレンタインデー限定のチョコレートケーキを逃すわけにはいかない。
真のチョコレート好きをうならせる「濃厚なのに甘すぎない、もちろん変な香料など入っていない」チョコレートケーキは、どこでも手に入るわけではない。
メイフェアを贔屓にしている人たちは、バレンタインデーのチョコレートケーキを「自分のために」買うそうだ。
「大好きな彼に1個、父親に1個、そして自分用に1個」という買い方も、ここではごく当たり前と聞いた。
「自分用に1個」の気持ちは、私にもよくわかる(ちなみに私は男性だが)。
人にあげるだけで「私は要らない」と涼しい顔をしていられるようなチョコレートケーキではないのだ。
メイフェアでこのチョコレートケーキが完成した2008年の冬、「お好きなだけどうぞ」と試食を提供されたとき、分別ある大人を気取って「ではひと口だけ」と答えてえらく後悔した。
ひと口食べたら火がついてしまい、とてもそれっきりで我慢できはしない。かといって「もうひと口」「もうひと口」と手を出すのも気恥ずかしいので、必死に我慢した。
毎年バレンタインのチョコレートケーキを欠かさないのは、そのときの埋め合わせをしているのかもしれない。
●今どきのバレンタインデーは「自分へのご褒美」らしい
聞くところによると、今どきのバレンタインデーは必ずしも「好きな男性に女性がチョコレートを贈る日」ではなくなっているそうだ。

バレンタイン時期にデパートのチョコレート売り場を訪れ、店員に尋ねてみると、「ご自分でお好きなチョコレートを召し上がるためにお買い求めになる方が多いようです」とのこと。
とすれば、メイフェアから通販でチョコレートケーキを取り寄せたり、店内でケーキセットとして食べたりするのも、「自分へのご褒美」というわけなのだろう。
そもそも、本来のバレンタインデーは愛情を贈り物で表現する日であって、「女性から男性にチョコレートを贈る」のはチョコレート業者がデパートでおこなったキャンペーンが定着しただけの日本独自の習慣に過ぎないのだから、そろそろ卒業してもいいのかもしれない。
とはいっても、プレゼントで気持ちを表現するのは素敵なことだし、「自分へのご褒美」というのもまた素敵だ。
今年もやっぱり、メイフェアのチョコレートケーキだけはやめられそうにない。
●チョコレート好きにはたまらないチョコレートケーキとは
大のチョコレート好きとして、「真のチョコレート好きをうならせる、チョコレート好きにはたまらないチョコレートケーキ」がどんなものなのか、最後に語っておきたい。
大人の賞味に耐えうるチョコレートケーキには、次の3つの条件をすべて満たす必要がある。
1. しっとり感のある濃厚さ
2. 甘すぎない
3. 人工の香料を使っていない
チョコレートケーキと名乗りながら、カカオをぜんぜん感じないようなケーキはお断りだ。健康効果が高いというカカオを贅沢にたっぷり使い、ある種の「重さ」がほしい。
甘すぎるケーキはもっとお断り。外国のケーキは概して甘いが、日本人の繊細な味覚にはきつすぎる気がする。
添加物も条件に含めたい。バニリンに代表される人工香料が香ったら、その時点で「ごちそうさま」と遠ざけたくなる。あれはいけない。
――ちょっと基準が厳しすぎるかな。だからこそ、メイフェアのチョコレートケーキを食べるために、バレンタインの時期には新潟を離れずにいるわけだ。
しっとりと濃厚で重く、しかし甘すぎない。添加物は一切ナシ。紅茶に合う――そんな大人のチョコレート好きを満足させるチョコレートケーキを、今年は何回食べられるかな。
2月1日が待ち遠しくてたまらない。
Copyright (C) 2007 Mayfair. All Rights Reserved.